大阪ビル放火の容疑者、容体回復は困難…脳に深刻な障害

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 大阪市北区曽根崎新地のクリニックで起きた放火殺人事件で、意識不明の重体となっている谷本盛雄容疑者(61)は、一酸化炭素(CO)中毒による蘇生後脳症(低酸素脳症)の状態にあることが、捜査関係者への取材でわかった。脳に深刻な障害を負い、事情聴取ができるような回復は難しいという。刑事責任を問うことは極めて困難な見通しとなった。

17日、現場を調べる警察官や消防隊員ら
17日、現場を調べる警察官や消防隊員ら

 捜査関係者によると、谷本容疑者は放火後、クリニック内から心肺停止状態で搬送され、大阪市内の病院の集中治療室で治療を受けている。搬送後に蘇生したが、脳に十分な酸素が届かず、蘇生後脳症の状態が続いているという。

 蘇生後脳症は、心肺停止からの回復後、脳への酸素供給が途絶えたことで起きる脳障害。いったん命を取り留めても、何らかの障害が残ることが多く、植物状態や脳死となり、死亡に至ることもある。

 この火災では、クリニック内にいた患者ら26人が心肺停止状態で救急搬送され、うち25人が死亡。死因は24人がCO中毒、1人がCO中毒に伴う蘇生後脳症だった。残る女性1人は重篤な状態が続いている。

 谷本容疑者は17日午前10時15分頃、ビル4階の「西梅田こころとからだのクリニック」に侵入し、ガソリンをまいて火を付けたとされる。火災後、出入り口に最も近い場所に倒れており、到着した救急隊に最初に運び出されたとみられている。

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