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厚生労働省は24日、2020年度の在宅での家族らによる高齢者への虐待件数が、前年度より2・1%増の1万7281件となり、過去最多を更新したとの調査結果を公表した。死亡事例は25件で、前年度より10件増えた。新型コロナウイルスの感染拡大で、外出を控えたり、介護サービスの利用を自粛したりして、自宅でケアをする負担が増えたことが背景にあるとみられる。

厚労省によると、家族らによる虐待の内容(複数回答)は、殴るなど「身体的虐待」(68・2%)が最多で、暴言を吐くなど「心理的虐待」(41・4%)、必要な介護をしない「介護等放棄」(18・7%)が続いた。
一方、介護職員による虐待は前年度比7・6%減の595件で、06年度に調査が始まって以来、初めて減少に転じた。死亡は3件(前年度比1件減)だった。