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大手広告会社・電通(東京)の新入社員だった高橋まつりさんが、2015年12月に24歳で過労自殺してから25日で6年となった。母親の幸美さん(58)は手記を公表し、過労死の根絶に向け「これからもまつりと共に力を尽くす」と記した。

手記では「6年前のクリスマス、幸せになるために頑張っていたまつりを思うと、母さんは涙が止まらない」と悲しみをつづった。
幸美さんは国の過労死等防止対策推進協議会の遺族委員を務め、3年ぶりとなる「過労死等防止対策大綱」の改定にかかわった。手記では、「現行法では仕事が原因で命を失う人を根絶できていないというもどかしさを感じた」とし、法整備の必要性を改めて訴えた。
幸美さんのもとにはSNSを通じ、パワハラ被害などの相談が寄せられている。幸美さんは、新型コロナウイルス禍の中、若者や女性の自殺の増加に胸を痛めているとし、「長時間労働やパワハラで悩んでいる人は、SOSを出してください。娘のようにぎりぎりまで頑張らないで」と呼びかけた。
〈以下、幸美さん手記全文〉