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新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染者が日本で初めて確認されてから、30日で1か月となる。空港検疫で感染が判明した人のほか、読売新聞の集計では、空港以外でも29日時点で19都府県111人の感染が分かっており、同株感染者は計471人に上った。感染経路不明の「市中感染」とみられる事例も8都府県で報告されている。

国内のオミクロン株感染者1例目は、成田空港の検疫で陽性となり、11月30日に同株への感染が判明したナミビア人の外交官。厚生労働省によると、このケースを含め、空港検疫で見つかった同株感染者は12月29日時点で360人に上る。
一方、空港では陰性だったが、自宅などに帰った後に感染が判明するケースや、渡航歴がなく感染経路が不明の市中感染とみられる事例など「空港検疫以外」の事例も増えている。29日だけでも、初めて見つかった三重県の1人、大阪府で11人、沖縄県で8人――など計26人が判明しており、同日までの総数では111人に上った。
34人と最も多い大阪府では、寝屋川市の高齢者施設で同株でのクラスター(感染集団)が発生した。沖縄県は米軍基地関係者など20人、東京都は13人に上っている。
無症状・軽症で9割超

国立感染症研究所は28日、積極的疫学調査で情報が得られたオミクロン株感染者109人のうち、無症状が29人、軽症が74人だったと発表した。無症状・軽症で9割超を占めており、残る6人は中等症Iだった。
また、ワクチン未接種の人は22人で、大半の人がワクチン接種済みだったことも分かった。