新海アニメファンの聖地、立ち食い「きそば」が来月閉店

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 栃木県小山市のJR小山駅宇都宮線上りホームで約70年前から営業する名物立ち食いそば店「きそば」が来年1月14日に閉店することになり、惜しむ声が広がっている。入場券で食べに来る人などで行列もできている。

店に貼り、人気だった「きそば新聞」を手にする中沢社長。きそばの味を「店で味わえるように何とか考えたい」と話す(20日、栃木市の中沢製麺で)
店に貼り、人気だった「きそば新聞」を手にする中沢社長。きそばの味を「店で味わえるように何とか考えたい」と話す(20日、栃木市の中沢製麺で)

 今月24日の午前、入場券で食べに来ていた市内の男性会社員(59)は「閉店を知って食べに来た。寂しくなる」と話し、天ぷらそばを注文した40歳代の男性会社員も「週2回は来る。ここで味わえなくなるのは悲しい」と嘆いた。

 店舗を運営する中沢製麺(栃木市)の中沢健太社長(40)によると、「きそば」は1950年代前半に小山市内の会社が開業。一時は小山駅に3店舗、栃木、佐野、足利の各駅にも店があったが、91年から中沢製麺がつゆのレシピとともに営業を引き継いだ。

 小山駅の両毛線ホームにあった店舗は映画「君の名は。」で知られる新海誠監督の短編アニメに登場する立ち食いそば店のモデルとされ、「聖地巡礼」のスポットになった。6年前からは、現在の1店舗だけになっていた。

 中沢製麺では、岩下食品(栃木市)の「岩下の新 生姜しょうが 」などを使った期間限定メニューを販売し、SNSなどで積極的に情報を発信したことで熱心なファンがついていた。

 閉店は、JR東日本の関連会社との契約が満了するため。中沢製麺が今月中旬に店頭のはり紙やSNSなどで発表したところ、SNSなどに「遠方からわざわざ訪ねる人も多い人気店なのに残念」「落ち込む」などの声が広がり、行列の日が続いている。「学生時代に毎日食べにきた」となつかしむ高齢の客もいる。

 中沢社長は「入場券で来る人も多くなり、お客さんが1日100人以上は増えた。きそばを大切に思ってもらってありがたい。いつか違う形で同じ味を提供できるよう考えていきたい」と話していた。

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