コロナ禍で生活困窮、広がる支援の輪…「年越し大人食堂」に長い列

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 新型コロナウイルス禍の長期化により、昨年に続き、今年も失業や収入減で生活が困窮する人が後を絶たない。各地の支援団体では、行政サービスを受けにくい年の瀬に、食料配布や生活相談などの活動を行っており、寒空の下、支援を求める人たちが列を作った。

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「年越し大人食堂」の会場で食料などを受け取る人(左)(30日午後、東京都千代田区で)=和田康司撮影
「年越し大人食堂」の会場で食料などを受け取る人(左)(30日午後、東京都千代田区で)=和田康司撮影

 東京都千代田区麹町の聖イグナチオ教会では30日正午から、生活に困った人を支援する「年越し大人食堂」が開かれ、弁当やレトルトの中華丼、お菓子、缶詰などが配られた。コロナ禍で収入が減り、数日分の食料確保のために訪れたという江東区のパート女性(51)は「ありがたい、うれしいです」と笑顔を見せた。

 コロナ禍前は解体業などの日払いの仕事をしていたという男性(59)は「感染が拡大してからぱたっと仕事がなくなった」と語る。

 今は週に2、3日、清掃のアルバイトをして暮らし、年末年始は、都が一時的な宿泊場所として提供するビジネスホテルに滞在している。「自分は一人だからまだ何とかなるけれど、子どもや家族がいる人は大変。収束まで持ちこたえられればいいが……」と語った。

 この日の「大人食堂」に訪れたのは20歳代~70歳代の278人。主催者団体の一つ、一般社団法人「つくろい東京ファンド」代表理事の稲葉剛さん(52)は「感染の第6波への警戒感が強く、今も雇用が不安定化している」と指摘する。同教会での「大人食堂」は1月3日にも開く。

 厚生労働省の集計によると、全国約900自治体に設置されている生活困窮者向けの相談窓口「自立相談支援機関」に今年度上半期(4~9月)に寄せられた新規の相談件数は、30万7072件に上った。コロナ禍前の2019年度同期(12万4439件)と比べると、約2・5倍に上る。

 同省は今月上旬、全国の自治体に向け、年末年始にも生活困窮者に対応できるよう、相談体制の確保などを求める通知を出した。

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