コロナ社会の新たな「空港名物」…検疫に5時間、帰国者ぐったり

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 慌ただしかった2021年は、31日で幕を下ろす。多くの人にとって、今年も新型コロナウイルスに 翻弄ほんろう された1年だったに違いない。今年を象徴する場となった千葉県の成田空港に立ち、この1年を振り返ってみた。

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夕焼けに染まる成田空港。待機中の飛行機の数もコロナ禍前と比べ、少ない=萩原凱撮影
夕焼けに染まる成田空港。待機中の飛行機の数もコロナ禍前と比べ、少ない=萩原凱撮影

 年末、国際線の出発ロビーに人影は少なく、出発便は欠航が相次ぐ。成田国際空港株式会社(NAA)によると、11月の国際線旅客数は、コロナ禍前の前々年比7%にとどまる。

 その光景とは裏腹に、到着ロビーの検疫所前には連日、国際線が到着するたびに入国者の長蛇の列ができる。新たな変異株「オミクロン株」が世界で広まった11月以降、水際対策が強化されているためだ。フランスから帰国した会社員男性(54)は、検疫に約5時間かかった。「コロナ社会の空港名物だ」と疲れた表情で嘆いた。

 空港はこの1年、新型コロナに揺れた。2月には国内初の米ファイザー製のワクチンが到着。6月には東京五輪の事前合宿で来日したウガンダ選手団の陽性が確認され、緊張が走った。7、8月には、五輪・パラリンピックに出場する各国の選手らが続々と入国。12月になると、オミクロン株に感染した入国者の濃厚接触者を収容する空港周辺のホテルが 逼迫ひっぱく した。

 だが、明るい兆しも見えている。11月の国内線の旅客数は41万1650人で、2019年の7割程度に回復した。来年はどんな年になるのか。空港にかつてのにぎわいが戻る日が来るのか。その日は、私たちが、かけがえのない日常を取り戻す日でもある。(萩原凱)

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