限界集落に「世界一美しいコンビニ」、詰めかける観光客…住民「元気が戻った」

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 徳島県の山深くにある限界集落のコンビニエンスストアに、世界の注目が集まっている。豊かな自然をいかした建物のデザインと、過疎問題の解決を目指す理念が評価され、世界3大デザイン賞の一つで最高賞を受賞。「世界一美しいコンビニ」を見ようと多くの観光客が訪れ、集落ににぎわいが戻っている。

        ◇

 徳島市から車で約2時間半、標高1000メートル超の山々に囲まれた那賀町 木頭きとう 地区に「未来コンビニ」はある。

ガラス張りで開放的な店内。日用品から特産の木頭ゆずを使った商品まで幅広い品が並ぶ(昨年12月、徳島県那賀町で)
ガラス張りで開放的な店内。日用品から特産の木頭ゆずを使った商品まで幅広い品が並ぶ(昨年12月、徳島県那賀町で)

 店内外に立ち並ぶ鮮やかな黄色のY字形の柱は、特産の「木頭ゆず」の幹や枝をイメージ。天井の高さは3・8メートル、幅20メートルの壁一面に大きなガラスが張られ、店内にいながら、降り注ぐ日差しや雨音を感じられる。

 店内には市販の食料品や日用品のほか、木頭ゆずで作ったポン酢などの特産品も並ぶ。商品棚は、子どもやお年寄りも手に取りやすいよう通常より低く作られ、併設されたカフェは住民の憩いの場になっている。

 週末には駐車場に県外ナンバーの車やバイクが並び、地区に暮らす女性(69)は「木頭に元気が戻った」と目を細める。

        ◇

 木頭地区は、過疎化が急激に進んでいる。合併前の木頭村だった1965年に4000人を超えていた人口は約1000人に減り、65歳以上の高齢者が人口の58%に上っている。最寄りのスーパーまで車で1時間かかり、週1、2回巡回してくる移動スーパーに頼る高齢者も多かった。

山あいの幹線道路沿いにある「未来コンビニ」(昨年12月、徳島県那賀町で)
山あいの幹線道路沿いにある「未来コンビニ」(昨年12月、徳島県那賀町で)

 未来コンビニは、そうした「買い物難民」対策として、地区出身で、電子書籍を手がけるIT企業「メディアドゥ」(東証1部上場、東京)の藤田恭嗣社長(48)が発案。廃校になった学校跡地を町から10年間無償で借り受け、2020年4月にオープンした。

1

2

スクラップは会員限定です

使い方
「社会」の最新記事一覧
2665767 0 社会 2022/01/11 20:25:00 2022/01/12 07:26:13 2022/01/12 07:26:13 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/01/20220111-OYT1I50036-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込みキャンペーン

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)