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南太平洋の

噴火は日本時間15日午後1時頃に発生した。気象庁は当初「津波による被害の心配はない」としていたが、噴火から約11時間後の15日深夜に鹿児島県奄美市小湊で1・2メートルの潮位変化が確認され、16日午前0時15分に急きょ津波警報と注意報を発表した。津波警報の発表は、福島県沖を震源とする地震により福島、宮城両県に出された2016年11月22日以来となる。
潮位の上昇は岩手県久慈市で1・1メートル、高知県土佐清水市、和歌山県串本町で90センチなど。太平洋側の広い範囲で20センチ以上の上昇が確認された。警報発表が未明になった理由について、気象庁は「通常の津波とは(メカニズムが)異なり予測が難しかった」と説明した。潮位の変化が始まった頃に観測された大気圧の上昇との関連も調べる。
総務省消防庁によると津波警報や注意報の発表を受け、青森、岩手、宮城、千葉、徳島、高知、宮崎、鹿児島の8県の55市町村で、最大10万8667世帯、計22万9239人に避難指示が出された。読売新聞の集計では、少なくとも12道県64市町村で計約2400人が避難した。避難の際に鹿児島県と沖縄県で高齢者1人ずつが転倒するなどして軽傷を負った。
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