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国重要無形民俗文化財に指定されている「野沢温泉の道祖神祭り」が15日夜、長野県野沢温泉村で行われた=写真=。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となったが、観覧を村民限定にしたり、神事の時間を短縮したりして2年ぶりに実施された。

ハイライトは、たいまつを手に、ブナなどで組まれた高さ10メートルほどの社殿に向かう村民と、社殿を火から守ろうとする数え年で25歳と42歳の厄年の男たちの攻防。42歳が社殿上から伝統の「道祖神のうた」で盛り上げる中、25歳たちが火の粉を物ともせず、たいまつを持った村民を押し返した。
約1時間のせめぎ合いの後、午後9時半頃に双方の手締めで社殿に火が放たれ、社殿が崩れ落ちると拍手と歓声が上がった。前線で攻防に参加した村内の会社員男性(23)は顔がすすで真っ黒に。「村民一体となって祭りができて本当に良かった」と表情を緩ませた。