詐欺電話を自宅設置のAIが検知、高齢女性の被害防ぐ

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 高齢女性から特殊詐欺の現金を受け取ろうとしたとして、警視庁荏原署は18日、埼玉県草加市の中学3年の少年(14)を詐欺未遂容疑で現行犯逮捕したと発表した。女性宅には、人工知能(AI)で詐欺電話を検知して区役所に通知する機器が設置されており、被害を免れたという。

警視庁
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 発表によると、少年は6日朝、仲間と共謀し、東京都品川区の80歳代女性宅に「カバンをなくし、現金が必要」などと電話し、近くの公園で現金80万円をだまし取ろうとした疑い。少年は「SNSで誘われた」と容疑を認めている。

 区役所の通報を受け、警察官が受け渡し場所に来た少年を取り押さえた。

詐欺解析 新型録音機活用を

逮捕のきっかけとなった新型自動通話録音機(右)(品川区提供)
逮捕のきっかけとなった新型自動通話録音機(右)(品川区提供)

 逮捕のきっかけとなったのは、高齢女性宅に設置されていた「新型自動通話録音機」。高齢者の特殊詐欺被害を防ごうと品川区が区内の警察署やNTTと連携して、昨年8月から試験導入した機器で、AIを活用して特殊詐欺の疑いが強い電話を検知するという。

 録音機は、電話の着信のたびに通話を録音。録音データはインターネットを通じてクラウドサーバーに転送され、相手の電話が特殊詐欺かどうかAIが解析する。特殊詐欺が疑われる場合は、本人や親族、区の担当部署など事前登録した人に、「犯罪の恐れがあるため確認してください」という注意喚起のメールが自動で送られる。

 今回の事件では、区はメールを受けて利用者本人に電話。利用者の話から特殊詐欺の恐れがあると判断し、警察に通報したという。録音機は18日現在、区内に住む一人暮らしの65歳以上の自宅などに計17台設置されており、区内で録音機から逮捕につながったのは初めて。区の担当者は「コロナ禍で家にいる時間が増えた。大切な財産や身の安全を確保するため、設置を検討してほしい」と呼びかけている。

 録音機の設置を希望する場合は、荏原、品川、大崎、大井署の区内4警察署に連絡する必要がある。取り付け工事の費用は区が負担するが、月額費用440円は利用者負担。

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