教官2人、胸ぐらつかむ・「殺してやりたい」発言…22歳陸士長自殺で国に賠償命令

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 陸上自衛隊西部方面隊の教育隊に所属していた男性陸士長(当時22歳)が教官のパワーハラスメントで自殺したとして、両親が国と教官2人に計約8100万円の損害賠償を求めた訴訟があり、熊本地裁(中辻雄一朗裁判長)は19日、国の安全配慮義務違反を認め、国に対し、慰謝料など計220万円の支払いを命じた。

熊本地裁
熊本地裁

 判決によると、陸士長は2015年10月5~6日、当時は長崎県にあった西部方面混成団第5陸曹教育隊で教官から胸ぐらをつかまれたり、別の教官から「お前のようなやつは殺してやりたい」という趣旨の発言を受けたりした。陸士長は翌7日、隊舎内で自殺した。

 中辻裁判長はこれらの行為を「教官の裁量を逸脱し、安全配慮義務に違反した」と指摘し、精神的苦痛が自殺の遠因となったと認めた。一方、指導は2日間のみで「自殺に至ると予見することは困難だった」とした。教官2人への請求は「職務行為で、個人責任は負わない」として棄却した。

 原告は「弱い立場の者を精神的に追い詰めれば死んでしまうことを軽視した判決で受け入れられない」として控訴する方針。

 西部方面総監部広報室は「判決を受け止め、パワハラなど同種事案の再発防止に努める」とコメントした。

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