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厚生労働省は、新型コロナウイルスの感染を素早く調べられる抗原検査簡易キットが、全国的に品薄状態になっているとして、業界団体を通じ、メーカーに増産を要請した。オミクロン株の急拡大を受け、自治体や企業、個人の需要の増加に対応する。増産に伴い、余剰が出た場合は国が買い取る方針だ。

抗原検査の簡易キットは、PCR検査より手軽で、場所を選ばず15~30分程度で結果が出る。医療用として承認されたが、現在は調剤薬局で販売しており、自宅などで無症状の人が使うことも認められている。
オミクロン株への対応として、政府は社会機能を維持するため、医療従事者らや公共交通機関の従業員が濃厚接触者になった場合、簡易キットによる検査で待機期間を短縮できるようにした。感染拡大を防ぐため、キットを住民にあらかじめ配布する自治体もあり、需要が高まっている。厚労省によると、現時点でメーカーに数百万個の在庫があるが、一部で出荷が追いつかない状態になっているという。