大河「鎌倉殿」特需にわくはずが…「集客モード」から「我慢モード」に逆戻り

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 神奈川県の全域で21日、約3週間の「まん延防止等重点措置」が始まった。今年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」による経済効果に期待が高まっていた鎌倉市内では、出ばなをくじかれた観光関係者を中心に落胆の声が大きい。

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戻りつつあった客足が、またも遠のきつつある小町通り(鎌倉市で)
戻りつつあった客足が、またも遠のきつつある小町通り(鎌倉市で)

 「この2年、地元経済は疲弊してきた。大河ドラマで、ようやく好転に向かうかと思っていたのに……」。鎌倉市観光協会の大森道明会長(71)は肩を落とす。

 経営する土産物卸会社では、ドラマの主役・北条義時をキャラクターにした「義時くん」のイラストが入ったクッキーやボールペンなどを用意。すでに土産物店に卸し、店頭に並んでいる。大森会長は「今は我慢。鎌倉がドラマの舞台となるのは3月頃以降なので、感染が早く収束に向かい、春には大河ドラマ効果で街が盛り上がることを期待したい」と、自身に言い聞かせるように話した。

 鎌倉観光の中心の小町通りでは昨秋以降、客足が戻りつつあった。鎌倉小町商店会の今雅史会長(73)によると、人流回復のペースは速く、校外学習などで子供たちも多く訪れた。先月はインバウンド(訪日観光客)を除けば、コロナ前と大差のない人出があり、コロナ下でめっきり減っていた高齢の観光客らの姿も目立ったという。

 商店会では11月中旬、大河ドラマの登場人物をモチーフにしたキャラクターのイラストをあしらった旗を小町通りに掲げた。「集客モード」に入っていただけに、今会長は「感染対策が書かれた旗を再び出さなければいけないのか」と、「我慢モード」への逆戻りに気をもむ。

 宿泊施設や飲食店からも、ため息が漏れる。鎌倉市小町の「ホテルメトロポリタン鎌倉」では先月末から、宿泊客に鎌倉武士のオリジナル手ぬぐいをプレゼントするなどし、“大河特需”に照準を定めていた。広報担当の渡辺智彦さん(41)は「年末年始は宿泊客も多かった。感染対策を徹底していくが、これ以上、広がらないよう願うばかり」と話す。

 小町通りの老舗ステーキ店「MOTHER’S of KAMAKURA」は、酒類を出すかどうか選べる県の認証店。出さない方が協力金は高くなるものの、相性のいいワインと一緒に自慢の葉山牛を味わってほしいと、「酒あり」営業に決めた。「お客さんに喜んでもらうことも大事」と経営者の石江隆司さん(70)は言う。

 とはいえ、最近の売り上げはコロナ禍前の3~4割ほど。時短要請で営業時間も1時間短くなる。「大河ドラマの効果で、本来の小町通りのにぎわいに戻ってほしいと思っていたところなんですがね……」

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