最後のブルートレイン「北斗星」、ゲストハウスに…2段ベッドやシャワーも使えます

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北海道北斗市の中学校跡地で一般公開されている「北斗星」の客車
北海道北斗市の中学校跡地で一般公開されている「北斗星」の客車

 国内最後のブルートレインとして、2015年に運行を終えた寝台列車「北斗星」の客車2両が4月下旬、北海道北斗市でゲストハウスとしてオープンし、宿泊客を迎える。2段ベッドやシャワー、洗面所などは現役時代さながらで、かつての列車旅の雰囲気を再び味わうことができる。

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「みんなが楽しんでもらえる宿泊所にしたい」と、北斗星のロビーで語る沢田さん
「みんなが楽しんでもらえる宿泊所にしたい」と、北斗星のロビーで語る沢田さん

 北斗星は1988年、青函トンネル開業に伴い、東京と北海道を乗り換えなしで直行する列車として上野―札幌間で運転を開始した。フランス料理の夕食などが人気で、豪華寝台列車の先駆けとなった。2016年の北海道新幹線開業に伴い引退し、半世紀以上全国で運行されたブルートレインの最後となった。

2段ベッドなど運行当時の設備を再利用した車内を案内する沢田さん
2段ベッドなど運行当時の設備を再利用した車内を案内する沢田さん

 引退後は、地元の市民団体が客車の保存運動を展開した。JR北海道から2両を譲り受けると、北斗星が通過していた茂辺地駅に近い市内の中学校跡地で一般開放した。車両内には「思い出ノート」が置かれ、多くの見学者が「もう1回、北斗星に泊まってみたい」と書き込んだ。

現役当時の北斗星(2015年1月、札幌市白石区で)
現役当時の北斗星(2015年1月、札幌市白石区で)

 「何とか願いをかなえてあげたい」。市民団体の代表で、米穀店を経営する沢田導俊さん(42)らがゲストハウス運営を企画した。傷みが目立つ車体の塗装や換気設備を改修し、水道やガスも新たに整備。保健所の内諾も得ており、開業のめどが立ったという。

 客室は2段ベッド二つで1室だが、新型コロナウイルス対策で、泊まれるのは2人まで。料金は1室あたり1万円(税別)で全7室で、4月下旬の大型連休から11月頃まで営業する。予約開始時期は今後決める。

 沢田さんにとって、北斗星は少年期からの憧れの存在。部活動帰りの夕方、踏切で待っていると、食堂車で優雅にディナーを楽しむ乗客の姿が目に入り、「大人になったら乗りたい」と願った。開業を控え、「古里と同じ名前の寝台列車が走っていた歴史を、ゲストハウスを通じて残していきたい」と張り切っている。

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