知的障害の弟を支えた末に「弟の命をたちました、これから後をおいます」…自殺した兄を書類送検

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 大切にしていた弟の命を奪うという最悪の結末に、近所の女性(82)は「兄は優しい子で、弟と散歩で外出する時には笑顔であいさつを返していた。相談してくれれば何か助けになれたかもしれない」と漏らした。

「親なき後」課題

 家族以外の関わりが難しい障害者とその家族をどう支援するかは、同居の親が障害者を残して亡くなる「親なき後」を見据えた場合にも大きな課題となる。

 知的障害がある人の中には、人見知りが激しかったり、家族以外に体を触られるとパニックになったりするケースもある。

 障害者福祉事業所の全国団体「きょうされん」(東京)が2015~16年に行った調査では、障害者と親との同居は54・5%で、50歳代の障害者でも3割近くに上った。同団体は「障害者の介護は、親を中心とした家族への依存で成り立っている。家族への負担は大きく、限界に達してしまう場合も少なくない」とする。

 「ケアラーアクションネットワーク協会」代表理事の持田恭子さん(55)は、ダウン症と知的障害がある兄を介助していた。「当時は自分しか世話をする人間はいないと思い込み、日常生活のほとんどを兄のケアに費やしていた」と振り返り、「障害者だけでなく、家族への声かけや居場所作りも必要だ」と指摘する。

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