北海道稚内市の宗谷湾沿岸で大量の死んだイワシが打ち上げられているのが確認され、道立総合研究機構・稚内水産試験場が24日、原因の調査を始めた。同試験場によると、寒波の影響で海水温が下がったことで衰弱死したとみられるという。
大量のイワシが打ち上げられた海岸(24日、稚内市で) 道宗谷総合振興局によると、ノシャップ岬から宗谷岬にかけて30キロ以上の海岸で、21日から大量のイワシが所々に漂着しているのが確認された。
同試験場の調査では、イワシに酸欠状態や病気は確認されず、高畠信一調査研究部長は「今月中旬の寒波で南下する途中だった群れの一部が衰弱死し、風向きなどの関係で漂着したのではないか」と語った。