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新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、サッカーのワールドカップ(W杯)最終予選の日本―中国戦が27日、「まん延防止等重点措置」の適用地域である埼玉県の埼玉スタジアムで行われ、1万1753人の観客がワクチンの接種記録の提示などを条件に現地で観戦した。試合は日本が2―0で中国に快勝した。

日本サッカー協会はチケット購入者に、入場時に2度のワクチン接種記録などの提示を求める案内を通知した。試合前3日以内のPCR検査、1日以内の抗原検査の陰性証明も有効で、この日の入場ゲートではサポーターがそれらに加え身分証明書のチェックなどを受けて入場。陰性の証明書を忘れるなどした人向けに、抗原検査を受けられる専用ブースも設けられた。
政府は昨年11月末から外国人の新規入国を原則停止しているが、世界的なイベントであるW杯の出場権を懸けた予選は公益性があると判断し、厳格な防疫措置を条件に対戦相手の入国を容認。スポーツ庁が選手らと外部の接触を遮断する「バブル」や検査態勢について日本サッカー協会と打ち合わせを重ねてきた。
埼玉県も数人の職員を会場に派遣し、来場者のマスク着用状況や客同士の間隔などを確認した。日本サッカー協会は県の要請を受けて、今月中旬からチケット販売をとりやめていた。
千葉県船橋市の男子大学生(21)は「入場条件が追加されたのは妥当だが、今の情勢ではワクチンだけでは安心できない。マスク着用などルールを守って、緊張を緩めず観戦したい」と話した。