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15日に行われた大学入学共通テストで問題用紙の画像が試験中に流出した疑惑で、香川県警に出頭したのは19歳の女子大学生だった。共通テストの問題と知らされずに解答を送った男子学生は「出頭してくれて良かった」と

東京大の男子学生(21)は、家庭教師紹介サイトで高校2年の女子生徒と名乗る「依頼主」と知り合い、世界史Bの画像10枚を受け取った。依頼主は女子大生だったとみられ、対面授業の希望場所を「東京都千代田区」とし、サイト上の登録で「19歳」であることを別の東大生から指摘されると「間違えた」と釈明もしていた。男子学生は「東京の高校生か浪人生だと思っていた。女子大生と聞き、驚いた」と話す。
男子学生は、「結果的に不正にくみしてしまい、申し訳ない。不自然な写真で気付くべきだった」と反省する。女子大生については、「大変な思いで勉強している50万人の受験生に悪いことをしたと感じてほしい」と話した。
紹介サイトの運営会社(東京)の社長は「地方と都会の教育情報の格差をなくしたいとの思いで始めたサービス。(女子大生が)カンニングに悪用したとすれば、利用者に大きな迷惑がかかることを認識してもらいたい」と語った。
2月以降には私立大入試が本格化し、2月25日からは、国公立大2次試験も始まる。最後の追い込みに入った受験生からも怒りの声があがった。
1浪しながら都内の予備校に通う男性(19)は「努力を平等に測る試験を無にするような不正は許せない。本来合格できた人が不合格になるかもしれなかった」と憤る。都内の予備校から出てきた男子浪人生(19)は「ずるをして難しい大学に入っても意味がない。その後の大学生活が大変だし、良い人生は歩めないと思う」と話した。