「このまま和解すれば後世に間違った教訓残す」…遺族男性、調停でも疑問解消せず

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 「このまま和解すれば、間違った教訓が後世に残ってしまう」。栃木県那須町で高校生らが雪崩に巻き込まれ死亡した事故を巡り、高校1年生の長男を亡くした奥勝さん(50)は、提訴の理由を語る。

雪崩が発生したスキー場に集まった報道陣ら(栃木県那須町で、2017年3月28日撮影)
雪崩が発生したスキー場に集まった報道陣ら(栃木県那須町で、2017年3月28日撮影)

 栃木県教育委員会の事故検証委員会は、事故発生から約半年後の2017年10月に公表した最終報告書で、登山講習会を主催した県高校体育連盟登山専門部に危機管理意識が欠如していたことが、事故の原因となったと指摘した。ただ、具体的に誰に、どんな責任があるかについては言及しなかった。

 「県などと互いに歩み寄り、発生状況や責任について話し合いたい」。奥さんら一部の遺族は、20年3月に調停を申し立てた。だが、期待していた回答はなく、遺族たちは調停に見切りをつけ、提訴に踏み切った。

 なぜ悪天候なのに訓練を実施したのか、なぜ雪崩の危険性が高い場所を通ったのか――。事故の発生からまもなく5年となるが、遺族たちの疑問は残ったままだ。「責任の所在を明確にすることが再発防止につながる。息子の死を無駄にはしない」。奥さんはそう誓っている。

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2724907 0 社会 2022/02/02 13:51:00 2022/02/02 18:38:52 2022/02/02 18:38:52 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/02/20220202-OYT1I50074-T.jpg?type=thumbnail

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