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千葉大の教員と学生たちが、数学や情報数理学の手法を使い、トロピカルな香りを感じるクラフトビールのレシピを考案した。3月上旬には、醸造元のブルワリー「むぎのいえ」(千葉県習志野市)で提供を始める予定だ。

同大理学研究院の萩原学教授(47)が率いるビール造りプロジェクトで、今回は第2弾。昨年、千葉市と栃木県足利市の市制100周年を記念するビールを開発し、即完売する人気ぶりだった。

新たに取り入れたのが、数学の「束」という手法だ。19種類のホップを「フルーティー」「スパイシー」「アロマ」などの味や香りの特徴ごとに分け、ビールに取り入れたい要素を結び付けやすいように整理した表を活用。萩原教授は「数学的なアプローチでレシピを作ることで、数学の面白さも伝えることができれば」と話す。
プロジェクトに参加する学生の所属は、理学部や法政経学部、教育学部など様々。法政経学部2年の学生(21)は「数学にとっつきやすくなりますね」と笑う。
発酵が一段落し、試飲したところ、味がやや苦めだったという。しばらく寝かせて、まろやかな味わいに仕上げていく。法政経学部2年の学生(20)は「目指したのはクラフトビール初心者でも飲みやすいビール。ぜひ飲んでほしい」と呼びかけている。