都心の「パリの小さな本屋」、仏語書専門店が75年の歴史に幕

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 JR飯田橋駅近くのフランス語書籍の専門店「 欧明おうめい 社」(東京都千代田区富士見)が、2月いっぱいで閉店した。開業から75年。「パリの小さな本屋」の風情を味わえるとして仏出身の専門家らからも愛され続けた書店も、コロナ禍などの逆風には あらが いきれなかった。

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最後の営業日に集まった常連客に感謝の言葉を伝える奥山さん(左端)や従業員ら
最後の営業日に集まった常連客に感謝の言葉を伝える奥山さん(左端)や従業員ら
店内を照らす風情のある電灯は歴史も感じさせる
店内を照らす風情のある電灯は歴史も感じさせる

 「皆様に支えられ、ここまで続けてこられました」。2月28日夜。店主の奥山由紀夫さん(70)が最後の日に集まった常連客らに感謝の言葉を伝えると、閉店を惜しむ常連客から拍手が上がった。その拍手は、店のシャッターが下りた後もやむことはなかった。

 終戦から間もない1947年、奥山さんの父・朝広さんが創業した。外国書籍が手に入りにくかった当時、専門家の蔵書を引き取って販売するなどしたという。

 奥山さんがこだわってきたのは「選書と会話」だ。閉店時の売り場面積は1階の50平方メートル程度で、並べられる本には限りがある。だからこそ利用客には、「うちの店ならではの選書を楽しみながら、店員との会話を通じて興味を広げてもらいたかった」(奥山さん)。

 しかし、近年はインターネットでの書籍販売が普及した上、書籍の電子化も進んだことで、経営が悪化。さらに新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、教科書を使わないオンライン授業が大学などで広がったことが追い打ちとなり、奥山さんは閉店を決意した。

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