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スマートフォンの電話番号を利用した本人確認のための手続き「ショートメッセージサービス(SMS)認証」を代行し、フリマアプリなどで使うアカウントを他人に不正に取得させたとして、京都府警は11日、相模原市の男子高校生(16)を私電磁的記録不正作出・同供用容疑で書類送検した。捜査関係者への取材でわかった。
アカウントを取得した京都府長岡京市の男ら3人(16~25歳)についても同容疑で書類送検した。

SMS認証は、スマホの電話番号にSMSで届く「認証コード」を入力して本人確認を行うもので、「2段階認証」と呼ばれる。捜査関係者によると、男子高校生は昨年4月、スマホのゲーム動画配信アプリを通じて不正に入手した他人の電話番号と認証コードを3人に提供し、フリマアプリなどのアカウントを作成させた疑い。3人は自身のアカウントが停止されるなどして、新しいアカウントが必要だったという。
男子高校生は、1件1500円で認証コードなどを提供していたといい、府警の調べに「簡単に金を稼ぎたかった」と話しているという。府警は、男子高校生が自作のサイトで「美術展のチケット1枚1500円」などと投稿して客を集めているのをサイバーパトロールで発見した。
SMS認証は安全性が高いとされ、決済サービスなどで広く活用されているが、ネット上では代行業者が横行しており、特殊詐欺などで悪用される可能性があるとして、警察当局が取り締まりを強化している。