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横浜市教育委員会は25日、市立小学校の男性教諭(46)が複数の児童にテストや授業を受けさせないなど差別的な対応を繰り返したとして、懲戒免職とした。市役所で記者会見を開いた市教委は「指導とは本質的に異なる心理的な虐待、いじめ。極めて悪質で教育者としての資質に欠ける」と処分理由を説明した。男性校長も減給10分の1(3か月)の懲戒処分とした。

市教委が公開した市学校保健審議会の調査報告書によると、教諭は2020年度、担任するクラスの児童3~4人に対し、プリントを配らなかったり、給食を少なく配膳したりした。このほか、児童1人を教室の外に連れ出して1時間ほど
教諭は調査に対し、一部の行為を否定しつつ、「叱責されている姿を見せることで、他の児童に抑止効果があると信じて学級経営を行ってきた」などと話したという。20年度末に保護者から指摘があり、学校が調査。21年9月からは審議会が調査していた。教諭は21年6月以降、現場から外され、市教委の事務所に出勤していたという。
報告書では、学校がほとんどの聞き取りを別の教員1人に行わせるなど調査が不十分だったとし、保護者の不信を招いたとも指摘した。