埼玉県内になぜ練馬区が…上下水道は新座市、マンホールは東京

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 何げなく練馬区の地図を眺めていたら、お隣の埼玉県新座市に少し入ったところに「練馬区西大泉町」という地名を見つけた。いわゆる「飛び地」だ。広さはわずか約2000平方メートルでサッカーコートの半分弱ほどしかない。なぜこんな所に練馬区の一部があるのだろう。(高田悠介)

西大泉町の路上に設置されている練馬区の消火器。周囲は新座市だが、この一角だけ「練馬区」の表記があちこちで見られる
西大泉町の路上に設置されている練馬区の消火器。周囲は新座市だが、この一角だけ「練馬区」の表記があちこちで見られる

 西武池袋線・大泉学園駅から15分ほどバスに揺られると新座市内に入る。「片山二丁目バス停」で下車し、数分歩くと西大泉町だ。周囲は新座市だが、住宅街のこの一角だけ、民家の表札や自家用車のナンバー、路上の消火器に「練馬」の表示が記されている。

 区総務課によると、この地区には2月現在、12世帯30人が暮らす。ごみ収集は練馬区が担当。敷地が練馬区と新座市にまたがる住宅もあり、固定資産税は面積に応じて東京都と新座市が課税する。上下水道は新座市が管理するが、路上のマンホールの蓋には東京都のイチョウのデザインが刻まれている。

 数十年来、ここに暮らす女性は「水道は新座市、ごみ捨ては練馬区と行政サービスはバラバラだけど、住んでいて不便を感じたことはないですよ」と笑う。

 この地区が練馬区だと区が把握したのは比較的最近のこと。1974年6月、田畑だったこの土地に住宅を建てようとした業者が、練馬区に宅地開発の許可申請をしたのがきっかけだ。東京法務局練馬出張所で戦前の国の土地台帳を閲覧したところ、確かにこの土地には当時から、後に西大泉町となる地名「小作」がついていたことがわかる。

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2891504 0 社会 2022/04/04 06:49:00 2022/04/04 06:49:00 2022/04/04 06:49:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/04/20220404-OYT1I50009-T.jpg?type=thumbnail

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