調査の2人は襲われ負傷、住宅地から500mにクマの巣穴…担当者「知る限り初めて」

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専門家「人の気配に慣れたか」

 事故の背景や注意点について、クマの生態に詳しい酪農学園大の佐藤喜和教授に聞いた。

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佐藤喜和教授
佐藤喜和教授

 2014年頃から札幌市の市街地周辺にカメラを設置して調査しているが、市街地と森林の境界線から4キロ圏内で繁殖しているクマがいることはわかっていた。三角山に冬眠穴があってもおかしくはない。「やはり」と思いながらも、これほど市街地に近い所で冬眠するのだという驚きもある。

 札幌周辺では1960年代以降、人口増加とともに山際の農地が住宅地に置き換わっていった。一方、90年代に行政がクマの保護に転じたことで、戦後に減っていた個体数は少しずつ回復した。山の緑も回復し、住宅地に接する森もクマが暮らせる場所になっている。

 今回の母グマも、三角山周辺で生まれ、常に人の気配や車の音が身近にある場所で暮らすことに慣れた個体かもしれない。ただ、事故が起きたのはあくまでも森の中。子グマを守るための行動だったので、直ちに街中に出てきて人を襲うようなことはないだろう。

 過度に恐れる必要はないが、山に入る場合は複数人で入り、鈴やラジオを鳴らす、新しい足跡やフンを見つけたら引き返すなどの注意が必要だ。近隣住民も、クマを招き寄せてしまわないよう、ごみや家庭菜園の管理、ペットや野鳥への餌やりには気をつけてほしい。

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2901641 0 社会 2022/04/07 11:09:00 2022/04/07 11:53:35 2022/04/07 11:53:35 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/04/20220407-OYT1I50035-T.jpg?type=thumbnail

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