餌がなく衰弱していた52羽のハクチョウ、住民のサポートで元気にシベリアへ

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 千葉県白井市の冬の風物詩、清水口調整池のハクチョウが3月21日、シベリアに向けて飛び立った。ハクチョウを28年間世話してきた「白鳥の会」が昨年春に解散したことから、昨秋に飛来した52羽は餌がなく、衰弱していたが、近隣の住民らが「サポート隊」を結成して餌を与えると元気を取り戻した。同隊の代表でアマチュア写真家の武石正一さん(84)が一部始終を撮影した写真展が同市で開かれている。

衰弱したハクチョウを撮った写真を説明する武石さん(白井市で)
衰弱したハクチョウを撮った写真を説明する武石さん(白井市で)

 北総鉄道西白井駅近くの通称「清水口調整池」には、1993年からハクチョウが藻や水草を求めて飛来。やがて食べ尽くしてしまったことから、地元住民が組織した「白鳥の会」が、山階鳥類研究所の指導を受けながら毎日2回、餌やりを続けてきた。しかし、同会は昨春、会員の高齢化で解散した。

 ハクチョウは昨年10月末から次々と飛来したが、餌がなく、徐々に衰弱。昼間も首を折るようにして寝てばかりいるようになり、鳴き声も出せなくなった。

 武石さんら近隣住民約5人は「これではシベリアに戻れなくなる」と心配した。サポート隊を結成し、今年1月20日から農家などからもらった米や白菜などを与えるようになった。ハクチョウは、野鳥のため餌をやり過ぎないよう気をつけた。ハクチョウはカモと争うように食べ、元気になったという。

 武石さんの写真展には、首を折って水面に浮かぶ様子や、白菜をむさぼるように食べる瞬間などの記録写真110点が時系列で展示されている。武石さんは「ここはハクチョウにとって第二のふるさと。この秋もやって来たらシベリアに帰れるようにしてあげたい」と話している。写真展は、同市の西白井複合センターで24日まで開かれている。

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