妻へ最後の電話「船が沈みそうだ、今までありがとう」

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厚い雲がたちこめる知床岬(27日午前10時20分、北海道の知床半島で、読売ヘリから)=川口正峰撮影
厚い雲がたちこめる知床岬(27日午前10時20分、北海道の知床半島で、読売ヘリから)=川口正峰撮影

 北海道・知床半島沖の観光船事故で、犠牲になった乗客の家族や知人らは悲痛な思いを打ち明けた。旅行好きの息子を亡くした両親は「事故さえなければ」、教え子を亡くした恩師は「まだやりたいことがあったはず」と悔やんだ。

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 乗船していた佐賀県有田町の男性は妻に電話し、「船が沈みそうだ。今までありがとう。お世話になったね」という内容の話を伝えていた。

 同町に住む男性の義弟(69)によると、男性は友人らとレンタカーで北海道を観光し、知床にも行くと話していたという。24日朝に事故を知り、男性の妻に連絡を取ったところ、事故当日の23日に、男性から慌てたような様子で妻に電話があったことを聞いた。その後、男性が死亡確認されたことを別の親族を通じて知ったという。

海上保安庁の小型船から海に入って捜索するダイバーら(27日午前10時11分、北海道斜里町沖で、読売ヘリから)=川口正峰撮影
海上保安庁の小型船から海に入って捜索するダイバーら(27日午前10時11分、北海道斜里町沖で、読売ヘリから)=川口正峰撮影

 義弟は「義兄の優しい人柄が出ている。必死だったのだろう」と話した。

 死亡が確認された香川県丸亀市の河口洋介さん(40)の両親は26日、遺体とともに知床から 女満別めまんべつ 空港(北海道大空町)へ向かった。同空港で父親(76)は「事故がなかったら」と悔しがり、母親は隣でハンカチを目に当てて涙ぐんだ。空港へ行く途中、車内ではほとんど会話がなく、沈黙の時間が流れた。

 河口さんは同市に隣接する同県坂出市役所に勤め、両親と3人暮らしだった。「旅行好きのごく普通のまじめな子」で、今回の旅行を楽しみにしていたという。

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2955189 0 社会 2022/04/27 05:00:00 2022/05/01 13:27:44 2022/05/01 13:27:44 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/04/20220427-OYT1I50092-T.jpg?type=thumbnail

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