「どうして彼なんだ」現実受け入れられない同級生…運航会社社長の会見、反省しているとは思えず

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 北海道・知床半島の沖合で乗客乗員26人を乗せた観光船「KAZU I(カズワン)」が遭難した事故は、30日で発生から1週間となった。14人の死亡が確認され、12人の行方はわかっていない。「まだ信じられない」。乗客の知人らは苦しい胸の内を明かす。行方不明者を捜すため、漁師らは早朝から船を出した。

知床の波打ち際に頭の骨か、近くに女性用下着やジーンズ…カズワン不明者捜索の漁師発見
行方不明者の捜索に向け出港する漁船(30日午前5時45分、北海道斜里町で)
行方不明者の捜索に向け出港する漁船(30日午前5時45分、北海道斜里町で)

 「どうして小池君なんだ」。死亡が確認された福島県会津若松市の小池駿介さん(28)の大学の同級生(29)は30日、現実を受け入れられない気持ちを吐露した。学生時代の写真を見返しても、実感が湧いてこないという。

 事故を巡っては、運航会社の桂田精一社長(58)が27日に記者会見した。反省をしているとは思えなかったという。「まだ見つかっていない乗客を早く発見してもらい、今回のような事故が二度と起きないようにしてほしい」と語気を強めた。

 事故では、大阪市の40歳代男性も行方不明になっているとみられる。幼なじみの男性(46)は「一番の親友。彼が知床の海に投げ出されたかもしれないなんて、現実として受け止められない」と声を震わせた。

 幼なじみの男性は知人から親友の乗船を聞き、「何かの間違いじゃないか」と思わず声が漏れた。親友は5年ほど前に結婚したといい、2月に電話した時には仕事もプライベートも充実した様子だったという。

 「コロナ禍が収まり、再会するのを楽しみにしていた」という幼なじみの男性。事故の絶望的な状況が報じられ、乗船者の死亡が次々に確認されるにつれ、「受け入れなければならないのか」という悲しみに襲われる。「信じたくない。もしかしたら」とわずかな希望を託す気持ちもあり、観光船の運航会社への憤りが心の中にうずまいた。

 「事故に遭った時、どんなに怖かっただろうか。本当にやりきれない」。この1週間は何も手につかない状態だ。

 観光船には福岡県久留米市出身の30歳代の男性も、乗船していたとみられる。行方は分かっていない。

 男性の実家近くに住む女性(69)は、息子と男性が幼なじみだという。男性が幼い頃、夏休みや冬休みになるとよく遊びに来ていたという。「親の気持ちを考えると何とも言えない。(船に乗っていたことは)間違いであってほしい」と話した。

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