5月1日は今年から「土柱の日」…自然が作った阿波の「唯一無二の景観」

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ガイド(左)の説明を聞きながら土柱を観賞する観光客(徳島県阿波市で)
ガイド(左)の説明を聞きながら土柱を観賞する観光客(徳島県阿波市で)

 5月1日は「阿波の 土柱どちゅう の日」――。徳島県阿波市阿波町桜ノ岡にある奇観をアピールしようと、市観光協会などは「土柱の日」を定めた。国の天然記念物に指定された88年前の日付にちなんだもので、晴天に恵まれた初の「土柱の日」、大勢の観光客が訪れていた。(坂下結子)

土の壁がカーテンのように連なる「阿波の土柱」(徳島県阿波市で)
土の壁がカーテンのように連なる「阿波の土柱」(徳島県阿波市で)

 「阿波の土柱」は点在する5か所の土柱の総称で、高さ約50メートルのむき出しの黄土色の土壁がカーテンのひだのように連なっている。

 約100万年前の地層が地震活動で隆起し、風雨にさらされて少しずつ形作られてできたとされる地形は珍しく、柱の長さが約13メートルと最大の「 波濤嶽はとうがたけ 」は、1934年5月1日に国の天然記念物に指定された。

 およそ100年前に学術雑誌や新聞などで「奇勝」として紹介され、全国的な評判に。近年では、四国の景勝地を取り上げた「四国八十八景」にも選ばれ、観光スポットとして人気を集めていた。

 ただ、コロナ禍で近隣の施設と合わせた観光客は5分の1ほどまでに減少。観光客を呼び戻したいと市観光協会や地元の「土柱ボランティアガイドの会」などは今年から、5月1日を「土柱の日」としてアピールすることにした。

 協会によると、この日は約300人の観光客が見物。ガイドは土柱の成り立ちを説明し、童謡「七つの子」などで知られる童謡詩人の野口雨情が「阿波の名所の 波濤嶽は 土の柱のあるところ」と驚いて句を詠んだエピソードを紹介した。

 初めて訪れたという徳島市の男性県職員(31)は「予想以上に雄大な景色だった」と喜んでいた。

 ボランティアガイドを務める三木敏明さん(86)は「初めての土柱の日だったが、予想以上の多くの人が来てくれた」といい、協会の松永敬会長は「自然の力でつくられた唯一無二の景観を楽しむことができる。土柱の魅力を発信し、観光を盛り上げたい」と話した。

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