海保が「知床遊覧船」事務所捜索、業務上過失致死容疑…水深115mの船体、客室へのドア開いた状態

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 北海道・知床半島沖で乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、第1管区海上保安本部(北海道小樽市)は2日、運航会社「知床遊覧船」(同斜里町)の桂田精一社長(58)と、カズワンを操縦していた豊田徳幸船長(54)の業務上過失致死容疑で同社の事務所を捜索した。事故当日、同社は強風注意報が出ている中で出航を強行しており、安全管理体制に問題がなかったかなどを捜査する。

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知床遊覧船の事務所に入る海上保安庁の職員ら(2日午前9時45分、北海道斜里町で)=松本拓也撮影
知床遊覧船の事務所に入る海上保安庁の職員ら(2日午前9時45分、北海道斜里町で)=松本拓也撮影

 事故では14人が死亡、12人が行方不明となっている。

 桂田社長は4月27日の記者会見で、運航取りやめの判断の目安として「波高1メートル以上、風速8メートル以上の場合」と述べ、その後、「正しくは波高0・5メートル」と訂正した。出航当日は、「船長から出航可能と報告があり、大丈夫と判断した」と説明。注意報が出ていたことは把握していたが、海が荒れるなら引き返す「条件付き運航」で出航したと述べた。桂田社長は会見で、「会社の安全管理が行き届いていなかった。結果的に間違っていた」と述べ、自身の責任を認めた。

 国土交通省や1管のこれまでの調べでは、事故当日に会社事務所の無線用アンテナが故障しており、船と交信できない状態だったほか、申請していた陸上との通信手段が携帯電話で、航路の一部が通話エリア外とされる携帯電話だったことも分かっている。

 1管などは2日も行方不明者の捜索を続けた。船体は、知床半島西側の「カシュニの滝」(斜里町)付近の水深約115メートルに沈没しているが、午前は荒天の影響で、水中カメラを搭載した無人機による捜索は見送った。1日までの水中カメラによる捜索で、船体がほぼ南に船首を向け、右に約30度傾いた状態で沈んでいることが判明。海上自衛隊の水中カメラが船体の後方から捉えた映像では、デッキから客室に通じる後部のドアが開いた状態だったことも分かった。

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