桂田社長自身が「運航管理者」、認識せず会見…誤った説明も散見・あやふやな受け答え

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 北海道・知床半島沖で乗客乗員26人を乗せた観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、運航会社「知床遊覧船」が乗客の家族らに配布した資料には、桂田精一社長(58)による記者会見での説明と矛盾する記載が複数ある。資料では、桂田社長は安全管理に大きな責任を持つ「運航管理者」だが、会見ではそのことすら認識せずに説明をしており、トップの資質が問われそうだ。

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知床事故 無理解を露呈

海上保安庁の捜索に立ち会う運航会社の桂田社長(左から2人目)(3日午前、北海道斜里町で)
海上保安庁の捜索に立ち会う運航会社の桂田社長(左から2人目)(3日午前、北海道斜里町で)

 「『安全統括管理者』は私になりまして、『運航管理者』は船長ですね」

 カズワンが消息を絶って5日目となる4月27日、桂田社長は記者会見に臨み、資料を繰りながら説明した。

 安全統括管理者は、海上運送法に基づく安全管理の最高責任者で、経営トップから選任される。一方、運航管理者は、より実務的な立場だ。航行中の船と常時連絡を取り、気象情報などを適宜収集し、運航の可否はもちろん、運航全般を管理しなければならない。

 桂田社長は記者会見で、事故当日の出航は豊田徳幸船長(54)と相談した上で、船長からの可能との報告を踏まえ、自身が最終判断したと強調した。

 ところが、家族への説明資料では、運航管理者は豊田船長ではなく、桂田社長自身で、豊田船長は運航管理者を補佐する「運航管理補助者」だった。桂田社長は記者会見で、運航管理補助者として別の社員の名前を挙げたが、資料にはこの名前の記載がない。

 資料に基づけば、桂田社長は、自身が運航管理者であることすら理解せず、会見に臨んでいたことになる。

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