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ニセ電話詐欺を組織的に行ったとして、詐欺や窃盗の罪などに問われた住居不定、無職の男(49)の初公判が11日、佐賀地裁(岡崎忠之裁判官)であった。男は認否を留保した。

起訴状では、男は共犯者らと共謀。2020年4月14、15日、家電量販店店員らになりすまして福岡市や熊本市の女性3人(当時76~80歳)方に電話をかけ、「銀行口座を利用してテレビなどが不正に購入された疑いがある」などとうそを言い、共犯者が3人の自宅で銀行通帳2通やキャッシュカード3枚をだまし取り、現金自動預け払い機(ATM)から計77万円を払い出すなどしたとしている。
佐賀県警によると、男は詐欺組織の受け子管理役を担っていたとみられる。検察側は冒頭陳述で、男らがツイッターでATMから現金を引き出す「出し子」を募集し、これに応じた人の個人情報を集約。メッセージが自動消去される通信アプリ「テレグラム」で、受け子らに犯行や移動経路、宿泊先などを指示していたと指摘した。
また、検察側は追起訴の予定も明らかにした。