出港直後の「カズワン」最後の目撃者、最初は「試運転か練習かと思った」

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 知床半島沖で沈没したカズワン。事故当日、北海道斜里町で知床半島の自然ガイドを務める綾野雄次さん(62)がウトロ漁港を出港した直後のカズワンとみられる観光船を目撃していた。

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4月23日、白波を立てて航行するカズワンとみられる観光船(綾野さんのツアー客提供)
4月23日、白波を立てて航行するカズワンとみられる観光船(綾野さんのツアー客提供)

 綾野さんが目撃したのは、知床の自然の中を歩くツアーを引率していた4月23日午前10時10分頃。漁港から北東方向へ約4キロ先の湾の崖の上から目にした船は、湾内で湾奥に向いて停止。最初は「試運転か、スタッフの運転練習か」と思ったが、双眼鏡をのぞくと、船の後ろ側の甲板に救命胴衣を来た3人の乗客や、船の窓から近くにある滝を見ようとする白いマスク姿の乗客が見えた。「連休前なのにもう営業しているのか」と思ったという。

 カズワンの航行予定は、知床岬までの往復3時間のコース。この目撃を最後にカズワンを見たという人はおらず、沈没までの経緯はわかっていない。目撃から6日後の4月29日、半島西側のカシュニの滝から約1キロの海底約115メートル付近で発見された。

カズワンの船体後部。客室につながるドアが開いている(無人潜水機はくよう撮影)=第1管区海上保安本部提供
カズワンの船体後部。客室につながるドアが開いている(無人潜水機はくよう撮影)=第1管区海上保安本部提供

 世界自然遺産・知床は手つかずの自然が残るが故に危険と隣り合わせだ。知床半島で約40年にわたって自然ガイドを務める綾野さんは「今後も事故を起こさないよう対策を徹底していく」と自戒を込めて話した。

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