クマに出会ったら「背中を見せずに離れて」…仙台の山林で相次ぐ目撃、看板で注意

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 市街地に近い仙台市青葉区 霊屋下おたまやした の山林や草やぶで4月以降、クマの目撃情報が相次いでいる。区は注意を呼びかける看板を設置。付近住民は日常生活でクマと遭遇しないよう警戒している。(榎戸さくら、林航平)

クマが発見された山林付近に設置された注意喚起の看板(17日、仙台市青葉区霊屋下で)
クマが発見された山林付近に設置された注意喚起の看板(17日、仙台市青葉区霊屋下で)

 瑞鳳殿にほど近い霊屋橋の下を流れる広瀬川の河川敷には、人の背丈より高い草やぶが広がる。「この中にクマがいても気付かないでしょう」と、地区の町内会代表の増子昭宣さん(73)は言う。

 この草やぶでは4月21日、体長約1メートルのクマ1頭が目撃された。道路を隔てた山林で同24日に2頭、同26日にも1頭が確認されている。周辺地域でも目撃情報が2件あった。県内で4月~5月11日に寄せられたクマの目撃情報37件のうち、5件が霊屋下地区周辺だった。

 「やぶの中に入っていく釣り客も多いので不安」と増子さん。区は「出会っても背中を見せずにクマから離れてください」と記した看板を設置した。近くの自営業の男性(49)は「何かあったら怖い」と、中学2年の息子を車で送迎している。

 宮城県環境生活部自然保護課の担当者も「霊屋下でこの時期にクマが出るのは珍しい」と語る。県の調査では2020年のツキノワグマの推定生息頭数は3147頭で、前回14年から倍増している。クマは冬眠から目覚めた春先、植物の新芽や根、昆虫を食べるため活発に動き回るが、個体数の増加に伴って行動範囲を広げ、人慣れしたクマが市街地近くの山林にいる可能性もある。同課の担当者は「川沿いの草の刈り払いなど、要望があれば県として検討する」としている。

 NGO「日本クマネットワーク」副代表の小池伸介・東京農工大大学院教授(43)は「全国的にもクマの生息地が市街地近くの山林へ拡大している。目撃情報がある場合、周辺住民はクマの行動が活発になる朝夕に1人での行動を避けるなど注意が必要。クマと遭遇する場所をなくすために河川の草を刈るのは効果的」と話した。

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