「ジーパンは珍しい」ウニ漁の男性が知床周辺の海底で発見、ベルトは「締められたままだった」

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 北海道・知床半島沖で観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、半島西側の海域で衣類など3点が18日に見つかった。乗客乗員26人のうち12人は行方不明のままで、数少ない手がかりだ。海中に潜って発見したウニ漁師が当時の様子を語った。(高橋剛志)

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文吉湾での衣類発見の様子を語る地代所さん(19日、北海道斜里町で)
文吉湾での衣類発見の様子を語る地代所さん(19日、北海道斜里町で)

 「漁師の 合羽かっぱ はよくあるが、ジーパンは珍しい」。ウニを探していた潜水士の 地代所じだいしょ 定雄さん(69)は海底で首をかしげた。

 18日午前5時頃、地代所さんら4人は漁船「第28清龍丸」に乗り込み、ウトロ漁港を出発。半島先端の西側の文吉湾周辺で、地代所さんは船上から酸素が供給される装備や、船員との通信機材を身につけてウニ漁を始めた。午前9時頃、水深6~7メートルほどの海底で、青いジーパンがくぼみに沈んでいた。

 地代所さんは一度は泳いで通り過ぎたが、カズワンの事故が頭をよぎった。現場に戻って他の船員に「ズボンのようなものがある」と伝えると、ウニと一緒に網へ入れて船上へ引き揚げるよう指示があった。ジーパンの発見から約10分後、5メートルほど先の海底でも、隣り合って沈むタンクトップとポーチを引き揚げたという。

 別の船員は「ベルトが締められたままだったので、脱ぎ捨てられたものではない」と考え、船舶電話でウトロ漁協へ連絡。帰港後、港を訪れた海保関係者に渡した。

 ウトロ地区の漁業者は、4月23日の事故直後から5月5日まで捜索に専従。6日以降も漁の最中に行方不明者らの捜索に協力している。潜水の漁ではこの道50年という地代所さんは、「誰の物かは分からないが、少しでも亡くなった方や行方不明者の家族らに寄り添えれば」と語った。

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