知床遊覧船、法令違反19項目…事業許可取り消し方針の国交相「再び重大な事故を起こす蓋然性」

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 北海道・知床半島沖での観光船「KAZU I(カズワン)」(乗客乗員26人)の沈没事故で、斉藤国土交通相は24日、海上運送法に基づき、運航会社「知床遊覧船」の事業許可を取り消す方針を明らかにした。同法に関する19項目の違反を確認したとする事故後の特別監査の結果も公表。同日、行政処分に必要な聴聞を6月14日に北海道運輸局(札幌市)で実施することを同社に通知した。聴聞後、速やかに処分する。

サハリンで日本人とみられる男性遺体発見…「KAZU」と書かれた救命胴衣、知床沈没船不明者か
運航会社「知床遊覧船」の事務所(22日、北海道斜里町で)
運航会社「知床遊覧船」の事務所(22日、北海道斜里町で)

 斉藤国交相は24日の閣議後記者会見で「このまま事業を継続させることは、再び重大な事故を起こす蓋然性が高い」と、事業許可を取り消す理由を説明した。海上運送法に基づく行政処分で最も重く、事故を受けての許可取り消しは初のケースとなる。

 公表した特別監査の結果では、違反事項として、運航管理者の桂田精一社長(58)が事故当日、安全管理規程で定めた運航基準に基づく中止の判断を怠り、気象や海の状況に関する情報を船長に連絡していなかったことを認定した。また、運航時、営業所への常駐義務に反して不在で、代理を務める運航管理補助者も配置していなかった。

 さらに、桂田社長は昨年3月、運航管理者に就任する際、資格要件の「運航管理の3年以上の実務経験」があると届け出ていたが、虚偽だったことも判明。桂田社長が特別監査の聞き取りに対して、実際には未経験だったと認めたという。

 連絡手段についても、安全管理規程で使用を届け出ていた衛星電話は故障し、「業務用無線」も実際には設備がなかったなどの不備が確認された。

 斉藤国交相は「これらの違反行為が重大な事故の発生と被害拡大の大きな要因となった」と厳しく指摘した。

知床観光船事故の最新ニュース
スクラップは会員限定です

使い方
「社会」の最新記事一覧
3025632 0 社会 2022/05/24 10:08:00 2022/05/24 12:10:32 2022/05/24 12:10:32 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/05/20220524-OYT1I50034-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込みキャンペーン

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)