狂犬病予防注射で職員が頭かまれ5針縫うけが…飼い主ご用心、刑事事件に発展も

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 茨城県常陸太田市の狂犬病の予防注射会場で4月、市職員が犬に頭などをかまれ、けがをする事故が起きた。同県内では毎年、犬が人にかみつく事故が70~80件程度起きており、状況によっては刑事事件に発展する可能性もあるため、飼い主は細心の注意が必要だ。

 市などによると、市職員は4月20日、同市里美地区で予防注射の受け付け作業をしていた際、飼い主によりリード(引き綱)でつながれていた大型の成犬に後頭部などをかまれ、5針を縫うけがをした。当時、飼い主は犬2匹を連れてきており、職員はこのうちの1匹にかがんで対応していたところ、別の犬に背後から襲われたという。

 通報を受けた茨城県警太田署では過失傷害や県動物愛護管理条例違反(犬のけい留義務)の疑いも視野に、双方などから事情を聞いた。ただ、職員は事故は公務中であり、「事件化したくない」との意向から被害届を出さなかった。過失傷害は告訴を起訴条件とする「親告罪」のため立件は難しく、同署は条例違反について捜査したが、リードをつけた状態でけい留義務違反を問うのは厳しいと判断した。

 県は条例で、人に危害を加える恐れのあるものとして定める8犬種などを「特定犬」としており、この犬も特定犬だった。この犬は以前にも、自宅付近で住民をかむ事故を起こしていることなどから、同署は飼い主に対し、引き綱などでしっかり犬を制御するよう「指導」を行った。

 県内では昨年度、他人がかまれて届け出があった犬の 咬傷こうしょう 事故は73件あった。県動物指導センター(笠間市)によると、県内では毎年、70~80件程度発生している。事故の主な原因として、▽放し飼い▽犬に触ろうとした▽散歩中に犬を制御できなくなった▽引き綱が長すぎた――などがあるという。センターの担当者は「飼い主も、触ってかわいがる方も距離やルールを守って、犬と親しんでもらいたい」と注意を呼び掛けている。

スクラップは会員限定です

使い方
「社会」の最新記事一覧
3040147 0 社会 2022/05/29 18:15:00 2022/05/29 21:13:02 2022/05/29 21:13:02 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/05/20220529-OYT1I50025-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込みキャンペーン

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)