カメルーン代表が村に来たのは、職員の「不純な」発案がきっかけ…日韓W杯から20年

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待てど暮らせど来ぬ、待ちわびた5日間

村の人から花束を受け取るカメルーンの選手ら(2002年5月24日午前3時25分、大分県中津江村で)
村の人から花束を受け取るカメルーンの選手ら(2002年5月24日午前3時25分、大分県中津江村で)

 真っ暗な山道の向こうにリムジンバスが見えた。2002年5月24日、大分県中津江村(現・日田市)。サッカー・ワールドカップ(W杯)日韓大会のカメルーン代表がキャンプ地に到着したのだ。

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 待ちわびること5日間。アフリカの強豪、愛称「不屈のライオン」は予定日を過ぎても姿を見せず、出場見送りかとマスコミが殺到した。それでも村の人たちは信じていた。「きっと来てくれる」と。

 ついに訪れた到着の瞬間は、午前3時過ぎにもかかわらず、村の約150人が笑顔で出迎えた。その光景は、全国に報じられ、国内初のW杯の熱狂を彩る一コマとなった。

 振り返る時、元村職員の長谷俊介さん(68)は、不思議な気持ちになる。すべてが自分のひょんな発案から始まったということに――。

赤字施設の改修予算を狙い、誘致立候補

 九州の小さな村とアフリカの強豪「不屈のライオン」の心温まる交流――。

カメルーン代表のキャンプを振り返る長谷さん。ユニホームやボールは監督や選手から贈られたものだという(5月19日、大分県日田市で)=浦上太介撮影
カメルーン代表のキャンプを振り返る長谷さん。ユニホームやボールは監督や選手から贈られたものだという(5月19日、大分県日田市で)=浦上太介撮影

 ちょうど20年前、2002年サッカー・ワールドカップ(W杯)日韓大会のカメルーンキャンプが、そんな美談で語られる時、大分県中津江村の元村職員、長谷俊介さん(68)は、ちょっとばつの悪さを感じてしまう。誘致の最初の動機は、あまり純粋ではなかったから。

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