侵攻続くウクライナ、動物園や水族館にも危機…動画で現地の声伝え支援呼びかけ

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 福岡県の大牟田市動物園が、ロシアの侵攻を受けるウクライナの動物園や水族館を支援しようと、現地の動物園関係者らのインタビュー動画をユーチューブの園公式チャンネルで公開している。爆撃で飼育員に死傷者が出ているとの情報や、休園や閉鎖に追い込まれるなど緊迫した状況を紹介。同園は「日本でウクライナの動物園の情報を得るのは難しい。動画を通して現地の状況を少しでも多くの人に伝え、支援につなげたい」としている。(田中誠也)

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大牟田市動物園が公開している動画の一場面(ユーチューブより)
大牟田市動物園が公開している動画の一場面(ユーチューブより)

 インタビュー動画の配信を企画したのは、同園で企画・広報を担当する冨澤 奏子かなこ さん(45)。国際経験が豊富で、海外の動物園とのネットワークを持つ。

 冨澤さんはビデオ会議アプリを使い、3月18日に欧州動物園・水族館協会(EAZA)のマイファンウィ・グリフィス事務局長、4月26日にはウクライナ東部ハルキウ(ハリコフ)にあるハルキウ動物園教育担当のイエヴゲン・キオーシャさんから話を聞いた。やりとりは英語のため、動画には日本語の字幕を付けた。

 グリフィス事務局長のインタビューは約9分で、3月24日に公開。キオーシャさんは約30分で、5月3日と同14日の2回に分けて配信した。

 キオーシャさんによると、ウクライナの動物園協会に加盟する施設は、首都キーウ(キエフ)やハルキウの動物園など計15か所ある。西部の動物園は比較的安全だが、多くの住民が国外に避難したことなどで来園者が減り、厳しい運営を強いられているという。

 ロシア軍との間で激しい攻防が続く東部については、「(爆撃で街が破壊された)マリウポリの動物園の情報がほとんど入ってこない」と嘆いた。ハルキウ北部にある私立動物園は爆撃を受け、飼育員の何人かが犠牲になり、多くの動物が死んだと証言した。

 グリフィス事務局長は、ウクライナの動物園の現状について「非常に厳しく、危険な状態」と指摘。隣国ポーランドの動物園から物資をトラックで運び込んでいることや、世界各地からEAZAに寄せられた資金や物資を届けたことなどを報告した。

 動画では、ウクライナの動物園を支援するため、EAZAが開設した募金サイトも紹介。大牟田市動物園は今後、動画再生による収益の全額を寄付し、動物園の運営支援や再建に役立ててもらう予定という。

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