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長野県・北信で収穫の最盛期を迎えた初夏の味覚「ネマガリダケ」を採りに入山し、遭難する人が急増している。23日時点の遭難者は8人で、すでに昨年の遭難者(2人)を大幅に上回っている。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着く中、入山者が増えたとみられる。
22日には栄村堺の山林で、女性(87)が行方不明になり、現在も見つかっていない。女性は息子と入山したが、途中から2人は分かれて行動していたという。19日には木島平村の山林で男性会社員(57)が約5メートル滑落し、右肘を折る重傷を負った。

ネマガリダケは長さ20センチほどで、高さ2~3メートルのささやぶに自生している。県警山岳安全対策課によると、下を向いて採取に夢中になっているうちに方向感覚を失い、迷うケースが多いという。
同課の櫛引知弘管理官は「携帯を充電するなど入山前の準備が大切だ。電波が届かない範囲も確認してほしい」としている。