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クレジットカードのショッピング枠を悪用した「現金化商法」の手口で、違法に金を貸し付けたとして、警視庁は27日、ネット関連会社「トラストオブファイブ」(東京都世田谷区)の社長(41)(世田谷区)ら男7人(29~41歳)を出資法違反(超高金利)容疑などで逮捕したと発表した。
警視庁は同社が2018年3月~21年12月、同様の手口で全国の約5900人に計約23億5000万円を貸し付け、計約9億5000万円の利息を違法に得たとみて調べている。

発表によると、7人は20年3月~21年2月、都内の30歳代男性ら男女5人に約254万円を貸し付け、法定金利の26~80倍となる計約126万円の利息を受け取った疑い。逮捕はいずれも25日。
トラスト社は「最短3分で現金を受け取れる」「クレジットカードで商品を購入するだけ」などとうたい、複数の「現金化サイト」を運営していた。客はクレジットカードでパソコンやゲーム機、カーナビなどの商品を購入し、それらの商品を購入価格より安い値段でトラスト社側に販売したとして同社側から現金を受け取っていたが、実際には商品が売買された事実はなかったという。
客にはカード会社に対する支払いが残った。一方、トラスト社側にはカード会社を通じて商品の売買代金が入り、客に渡した現金との差額が利益になっていた。警視庁は、この利益が利息に当たり、違法な貸し付けになると判断した。