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茨城県常総市は、ふるさと納税が簡単な手続きでできる自動販売機を市内のゴルフ場に設置した。市によると、ふるさと納税の自販機は県内初という。返礼品は寄付の3割にあたる金額の「ゴルフ場利用券」で、その場で受け取れる。「市外からプレーをしに来た人に、利用を呼びかけたい」としている。

設置されたのは「フレンドシップカントリークラブ」(常総市崎房)のクラブハウス内。神奈川県藤沢市の企業が開発した自販機を活用し、1日から運用を始める。同クラブは年間約4万人が来場するが、市民は1割弱で、大半が東京、千葉、埼玉など県外からの客だという。
表示された寄付金額(1万、3万、5万、10万、30万、50万円)を選び、運転免許証をかざして住所などを読み取らせた後、クレジットカードで支払う仕組みだ。自販機からゴルフ場利用券の「引換券」が発行される。フロントでプレー代などを精算する際に使える。
今のふるさと納税は、ウェブ上で返礼品を見比べて手続きするケースが大半だ。6月30日に記者会見した神達岳志市長は「常総市に来て魅力を感じた人が、その場でふるさと納税できるので、制度本来の趣旨に合う仕組みではないか」と話した。
同市は来年春に「道の駅」も開業する予定で、今後、地場産品を返礼品にした自販機の設置も検討する方針だ。