熱中症死の2歳女児、入浴中におぼれ一時心肺停止にも…市は「要保護」認定したが家庭訪問せず

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 2歳の女児を自宅に11時間放置したとして、大阪府警が祖母(46)(大阪府富田林市)と、同居する男(50)を保護責任者遺棄容疑で逮捕した事件では、富田林市は女児について、虐待を受けている「要保護」と認定していた。養育状況を祖母から聞き取るなどしていたが、一度も家庭訪問をしていなかった。市は対応に問題がなかったか検証する。

 府警などによると、女児は元々両親と暮らしていたが、生後6か月だった20年1月、面前で実父が実母に暴力をふるう「心理的虐待」を受けた。時期は不明だが、両親のもとを離れ、真由美容疑者に引き取られたという。

 20年6月には、女児は入浴中におぼれて一時心肺停止状態になった。祖母が目を離していたことが原因だったとされ、病院から虐待の可能性があるとして通告を受けた府富田林子ども家庭センター(児童相談所)が祖母と面談。安全に配慮するよう指導していた。

 同センターは20年10月まで4か月にわたり、家庭訪問などを実施。女児が問題なく保育園に通っていたことなどから、市に対応を引き継いだ。

 市によると、祖母は21年6月、「仕事の都合で送迎が大変」として保育園を退園させた。一方で、市に「発育に不安がある」と相談するなどしていたことから、市は養育する意欲があるとして、21年12月、虐待リスクについて、児童福祉法に基づく認定レベルを「要保護」から、親の養育支援が必要な「要支援」に引き下げた。

 その後、祖母からは健診時のほか、来庁時の面談や電話で養育状況を聞き取っていたが、異常はなく、家庭訪問はしていなかったという。

 市こども未来室の寺元宏行室長は30日に開いた記者会見で「大きな発達の遅れや虐待の通報はなく、今回のような形で亡くなることは想定していなかった。対応に問題がなかったか関係機関と検証したい」と話した。

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