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2日未明に全国で起きたKDDIの大規模な通信障害は、4日も北海道内に影響が広がった。緊急を要する警察や消防への電話や、保健所による健康状態の確認ができない問題が相次いだ。

札幌市保健所によると、4日までの3日間で、新型コロナウイルスに感染し、自宅療養している患者と連絡がつかないケースがあった。「au」などの携帯電話を連絡先にしていたとみられ、高齢者や基礎疾患を抱えている患者には、保健所の職員が自宅を訪問して安否を確認したという。
道警によると、札幌市西区の三角山で3日午前、登山中の無職の男性(95)が転倒して歩けなくなった。男性が持っていた携帯電話はつながらず、通りかかった登山客が119番した。男性は腰の骨を折る重傷で、市内の病院に搬送された。
札幌市消防局のまとめでは、この3日間で119番ができず、公衆電話や知人の携帯電話などを使用して救急車を要請するケースは約10件に上った。
南渡島消防事務組合によると、4日午前、沖縄県の女性が体調不良を訴え、119番しようとしたが、つながらなかった。このため、七飯町に住む母親にインターネットを通じて通報を依頼し、母親が119番して救急車を呼んだという。