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総務省消防庁は2日、救急患者の搬送先がすぐに見つからない「救急搬送困難事案」が7月25~31日の1週間で6307件(前週比5%増)に上ったと発表した。新型コロナウイルスの「第6波」に見舞われた今年2月第3週(6064件)を上回り、過去最多。感染力の強いオミクロン株の新系統「BA・5」の急拡大と、熱中症の原因となる連日の猛暑が重なった。

搬送困難事案は、医療機関に患者受け入れを3回以上断られ、さらに救急車が現場に30分以上とどまった事例で、同庁は全国主要都市の52消防本部からの報告をまとめている。
6307件のうち、コロナ感染の疑いがあるケースは2789件(同4%増)で、こちらも過去最多を更新。東京消防庁からの報告が1076件で、4割近くを占めた。
金子総務相は2日の閣議後の記者会見で「救急の現場は非常に厳しい状況にある。救急車の適時適切な利用にご理解と、ご協力をお願いしたい」と語った。