「ここも危ないかも」土石流到達前に二次避難、死者なし…55年前の教訓生かす

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 3~4日の大雨で土石流に見舞われた新潟県村上市小岩内地区(36世帯113人)。急激に雨量が増えたことなどを受け、一部の住民たちは一時的に身を寄せていた公民館から、高台の知人宅などに二次避難した。結果的に同地区では1人が負傷しただけで、1967年に山形・新潟両県で起きた羽越水害(死者・不明者142人)の記憶が生きたという。

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土石流が流れ込んだ小岩内地区(5日午前9時31分、新潟県村上市で、本社機から)=松本拓也撮影
土石流が流れ込んだ小岩内地区(5日午前9時31分、新潟県村上市で、本社機から)=松本拓也撮影

 同市では3日昼、一部地域に記録的短時間大雨情報が発表された。同地区では夜、避難を呼びかける防災無線が鳴り、対応を検討する区長の松本佐一さん(69)や消防団員らが詰める公民館には、一部住民が一時的に身を寄せた。

 ただ、この公民館は羽越水害の際、土石流の直撃を受けていた。松本さんらは同日午後10時頃、外の雨音などから「これから沢の水かさが増せば、ここも危ないかもしれない」と判断。公民館にいた住民らと共に高台の民家に二次避難した。その後、公民館に土石流の土砂が流れ込んだ。

 消防団員らは高台などに移動する前、公民館の周辺にも避難を呼びかけた。住民が立ち去った後に土石流で壊れた家もあったという。松本さんは「昔の教訓が生きた。早く行動するという判断が良かった」と振り返った。

 最上川があふれて浸水した山形県大江町 左沢あてらざわ百目木どめき 地区でも、過去の災害を防災に役立てた。

 同地区は、川が右に湾曲する区間の左岸にあり、大雨の際はたびたび浸水被害を受けてきた。そのため、住宅の1階部分を車庫や物置とし、2階以上に住む人が多く、今回は死傷者ゼロ。地元区長や消防団が各戸を訪ねて避難も促した。

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