葉真中顕さんの新作ミステリーが登場
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かつて、「犬を飼う」と題した小説で新人賞に応募し、落選した女性がいた。この人物から出版社の女性編集者に新たな原稿が届き……。
作家・
「ロング・アフタヌーン」 25日連載スタート
新央出版の編集者・葛城梨帆の元に突然、原稿が届く。
それは以前、自社の新人賞で最終選考まで残ったものの、大御所作家が不愉快な作品だと落選させた、志村多恵からのものだった。専業主婦の多恵という主人公と、バリバリ働き会社経営者となった亜里砂。学生時代の友人が時を経て、偶然出会うところから物語は始まっていく。
立場の違う二人による、すれ違う会話。彼女たちが見ている世界の

◇葉真中 顕(はまなか・あき)
1976年東京都生まれ。「はまなかあき」名義で児童文学などを手掛けたあと、2013年「ロスト・ケア」で第16回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しデビュー。2019年「凍てつく太陽」で第21回大藪春彦賞、第72回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。