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     読者の皆様へ。「任侠シネマ」は、2月27日をもって閲覧ができなくなります。お早めに閲覧いただきますようお願いいたします。
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  • 任侠シネマ 第360回 今野敏

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     「いかがでしょう。若い方々の研修にもなるんじゃないでしょうか」  「いやはや、研修ですか……」  若い衆がじっと阿岐本の顔を見つめている。日村も同じように視線を向けていた。  やがて阿岐本が言った。  「それじゃあ、お…
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  • 任侠シネマ 第359回 今野敏

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     「昔から、映画業界は、あなたたちのような方々と切っても切れない縁があるじゃないですか」  「もう、そういうご時世じゃねえみたいです」  「わかりました。じゃあ『千住興業』としてお付き合いするのはなしにしましょう。でも、…
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  • 任侠シネマ 第358回 今野敏

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     増原はかぶりを振った。  「間違いなく、会社は救われました。もし、『千住シネマ』も本社ビルもなくなっていたらと考えると、背筋が寒くなる思いです」  「映画館が存続することになって、本当によかったと思います」  「親分さ…
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  • 任侠シネマ 第357回 今野敏

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     若い衆が全員立ち上がっていた。  増原が阿岐本を見て、丁寧に頭を下げた。  阿岐本が言った。  「たまげましたね。今ちょうど、『千住シネマ』の話をしていたところなんです。どうしなすったんです? 声をかけてくれりゃあ、こ…
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  • 任侠シネマ 第356回 今野敏

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     「だからな、今回の仕事は、気分を変えることだったんだよ」  「気分ですか」  「そうだ。どんなことも、気分さえ変えりゃ乗り切れるんだ。増原社長の気分を変え、社員たちの気分を変え、ファンの会の人たちの気分を変えた。それだ…
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  • 任侠シネマ 第355回 今野敏

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     「先日、船渡川さんがいらして、ファンの会も活発になったとおっしゃっていました。クラウドファンディングも順調のようです」  「そうかい」  「礼と詫びを言いたいと……」  「俺たちゃ、礼なんぞ言われるようなモンじゃねえん…
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  • 任侠シネマ 第354回 今野敏

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     健一が言った。  「仙川係長は、自分らに関心がなくなったってことですかね?」  日村はこたえた。  「しばらくは、他のところに関心が向いているってことだろう」  「甘糟さん、ほっとした様子でしたね」  「ああ。それを知…
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  • 任侠シネマ 第353回 今野敏

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     その三日後、甘糟が事務所にやってきた。  日村は尋ねた。  「おや、仙川係長はどうされました?」  甘糟はそれにはこたえずに言った。  「武井っていう半グレだけど。じきに検挙されるよ」  「そんなことを、私らに洩らして…
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  • 任侠シネマ 第352回 今野敏

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     「何をです?」  「お礼です」  「礼?」  「そして、お詫びを申し上げなければなりません。みなさんのお気持ちも理解しようとせず、失礼なことを申しました」  「礼も詫びも必要ありません。船渡川さんのなさりようは、ごくま…
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  • 任侠シネマ 第351回 今野敏

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     「それなんですよ」  船渡川が言う。「金額がある程度に達したら、『千住興業』と話をして、協同出資とかを考えようとしていたんですが、『千住興業』じゃその必要はないって……。これからは会社としても力を入れると言うんです」…
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  • 任侠シネマ 第350回 今野敏

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     それから、ふっつりと仙川係長と甘糟の姿を見なくなった。  土曜日の午後のことだった。香苗と船渡川が事務所にやってきた。  日村は船渡川に尋ねた。  「どうなさいました?」  船渡川が、以前とは打って変わってにこやかに言…
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  • 任侠シネマ 第349回 今野敏

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     「梅中に関わりのある会社にアヤをつけている半グレを検挙したとなれば、男を上げますよね」  「管轄外の話だ」  「情報の出所は自分です。つまり、管轄内で情報を得たということでしょう」  仙川係長は、しばし考えてから言った…
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  • 任侠シネマ 第348回 今野敏

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     仙川係長が日村を見る。  「耳寄りな情報……?」  「『サイバーオン』という会社がありましてね。インターネットを利用したリース会社なんですが、不動産なんかも手がけているんです」  仙川係長が言った。  「それがどうした…
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  • 任侠シネマ 第347回 今野敏

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    24  事務所に戻ると、仙川係長と甘糟がいたので驚いた。もう八時半を過ぎている。  日村は仙川係長に言った。  「何のご用でしょう?」  「ここに来るのに、用がなきゃいけないんですか? 女子高生は用もないのにやってくるん…
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  • 任侠シネマ 第346回 今野敏

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     阿岐本は「そうですか」とだけ言った。  増原が気分を変えるように言った。  「社員の中から、映画館の担当者を募集してみたところ、応募が殺到しまして……。こんなことになるなんて、今まで考えてみたこともありませんでした」…
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  • 任侠シネマ 第345回 今野敏

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     『千住興業』に着いたのは、七時四十分頃のことだ。社長室を訪ねると、増原社長は笑顔だった。だが、その笑顔が淋しげだと、日村は思った。  「すぐにおいとまします」  阿岐本が言った。「社屋を買おうとしていた先方と話をしてき…
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  • 任侠シネマ 第344回 今野敏

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     『サイバーオン』の社屋を出ると、永神が言った。  「さすがアニキだ。これで社屋売却の話は潰れたわけだ」  「俺は何もしてねえよ。ただ、状況を梅中さんに説明しただけだ」  「いや、あれが交渉ってもんだよ。それで、『千住興…
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  • 任侠シネマ 第343回 今野敏

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     やがて、視線を上げて阿岐本を見てから、木島に言った。  「この話は、なかったことにします」  木島が目を丸くした。  「え……? どういうことです?」  「君は、武井とかいう半グレと組んで、何かよからぬことをやったわけ…
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  • 任侠シネマ 第342回 今野敏

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     「いや」  阿岐本が言った。「武井が、映画館のファンの会に嫌がらせをしているってのを聞いて、それをやめるように頼みに参りましたが、金の話なんざ、聞いておりません。そいつを、詳しくお聞かせ願えませんか?」  「あいつは突…
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