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吉田修一さんの五輪特別小説「オリンピックにふれる」22日スタート

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 東京五輪の開会期間に合わせて、作家の吉田修一さんが22日から、特別に朝刊連載小説を執筆します。題名は、「オリンピックにふれる」。57年ぶりの五輪を迎えながら、無観客開催となった静かな東京を舞台に、様々な男女の生が交錯します。

 吉田さんがテレビやスマートフォンで観戦した五輪の様子を取り入れながら、物語は進む予定です。本社の写真部員らが撮影する2021年の東京の写真とともに、お楽しみください。

作者のことば 「どんな作品になるか自分でも楽しみ」

吉田修一さん
吉田修一さん

(7月1日朝刊特集面から)

 実際に行われる東京五輪と同時進行で、五輪をテーマにした連載小説を執筆する。自らも初めての試みに、「自分でも、どんな作品になるか分かりません。書くのが楽しみです」と語る。

 1968年生まれ。自身は高校時代、水泳部だった。「水に入ると、開放的になる。暗い雰囲気だった中学のころと比べ、高校で水泳に熱中し、周りの景色がぱっと明るくなった。スポーツが人を助けてくれることがあると実感しました」

 五輪は、アマチュアの選手が多く出場する。彼らからにじみ出すひたむきなものにひかれるという。3年前に今回の企画を依頼された後、柔道やマラソン、鉄棒の内村航平選手が出場した4月の体操全日本選手権など、断続的に見てきた。

 「五輪が東京であることを、自分なりに小説にしてみたいと思います。新型コロナウイルスが広がり、五輪があるのに心が晴れない。コロナは怖いけれど、実際に面白そうな競技がテレビで放送されれば、見てしまいそうな気もする。全くの直感ですが、今の社会の感じは、小説の方がよく描ける気がします」

 2000年代の格差社会の広がりを背景にした「悪人」や、本紙に連載された「怒り」など時代の空気を捉えた作品で知られる。今作も、21年のこの夏をつかまえた作品となりそうだ。

 新しい国立競技場に関心がある。「前の国立競技場では、1964年の東京五輪の開会式や閉会式が行われ、43年には学徒出陣の壮行会も行われた。様々な歴史が交差する競技場を見たとき、自分自身でもなぜ五輪の小説が書きたかったのか理由が分かるのかもしれません」

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2224578 0 オリンピックにふれる 2021/07/21 15:00:00 2021/07/22 08:28:04 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210721-OYT8I50005-T.jpg?type=thumbnail

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